一障がい

「障がい」について色々書くブログ。

「精神医療の実態」〜精神病棟での実体験とバリバラの感想について〜

約3ヶ月ぶりの更新。すみません(誰に対して?)。

 

今日は、自分の入院時代のこと、そして先ほどまで観ていた Eテレ「バリバラ」を観ていて、感じたことについて綴りたいと思います。

 

 

 

精神病棟に入院していたことがあります

 

自分が双極性障害の当事者であることは過去記事に書いた通りです。

 

thkglbactloc.hatenablog.com

 

 

自分の場合は躁エピソードからの発症でした。うつエピソードからだと投薬に間違いが生じてしまっていた場合もありますし、分かりやすい躁状態でよかったなあと思っています。 

 

で、躁状態が激しかったため医療保護入院となりました。即、隔離病棟行きでした。夜中に無茶苦茶騒ぐ人がいたり、いきなり歌い出す人がいたり、様々でした。

 

病状が落ち着いた頃には隔離病棟から出て、他の患者さんと接触できる病棟に。そこには宇宙と交信している人がいたり、拒食症の人がいたり、鬱で自分の部屋から出ない人がいたり、病院食全部捨ててカップラーメンを夜中こっそり食べている人がいたり。。そこも様々な人がいました。

 

かくいう自分はというと、元々の人に興味があったりコミュ力がある方だということもあり(?)、自分の全パラメータが人と話す能力に振り切っていて、凄い勢いで多弁だったかと思います。。宇宙と交信している人には「いやでも俺の宇宙はこう言っている」とか議論かわしたり、拒食症の人は高校生だったので勉強教えていたり、病院食捨てる人に説教垂れたり。一体当時の自分は何様でしょうか。ええ、無様です。

 

 

まあそんな日常が1ヶ月くらい経ってからでしょうか。退院する運びになりまして、無事退院できました。退院後は極度のうつ状態に陥り、半年くらい死にたくなってましたが、その頃の話はまた別の機会にでも。。。

 

 

バリバラの投げかけた問題提起は、どこに向いているのか

 

今日放送されたバリバラでは、日本の精神病棟は他先進国に比べ①圧倒的に患者数が多い点、そして②長期入院患者も多い点を問題提起として取り上げていました。

確かに自分が入院していた病棟にも、何十年と入院している方がいました。

 

人権の観点から言えば、これは確かに問題かもしれませんね。

番組中でも、医師の方が「ほとんどの方が入院治療は必要ない」と仰っていました。にも関わらず、なぜ入院せざるを得ないのか?

 

「入院していれば安心だ」「社会に出すことに不安がある」と保護者が考えていること

 

地域の受け皿が少ないこと

 

が、番組で「ほのめかされて」いました。蛇足ですが、この番組はつくづくタブーに切り込んでいるなと思う。前者の理由については、特に・・・。よく放送できたなあと。

 

障害者支援事業所に勤めていると、病院関係者と接する機会もあります。退院したての方を受け入れることもあります。

 

地域の受け皿が少ないことについては、まさにその通りで、自分の住む地域でも事業所の数が足りていません。それどころか、グループホームも少なくて、日中活動はおろか、住む場所さえ選べないという劣悪環境です。退院したくてもできないのは、病院のせいではなく、社会資源の少ない地域のせいなんじゃないでしょうか。

 

 

今日の放送を観た方なら分かっていただけるかと思いますが、精神病棟に入院している患者数が多いこと、長期入院患者が多いことは、精神医療の遅れからでは決してありません。病院は、退院させたいと思っている、けど地域の受け皿、あるいは家族の理解が得られないために退院させられないんです。

バリバラの今回の問題提起は、医療の現場に向いているのではありません、地域、そして家族に向いていたと僕は考えます。

 

まあ、とりあえずバリバラを観ましょう

 

精神医療の現場は、とかく患者を薬漬けにしているとか言って、医師が攻撃を受けやすいなあと思うんですね。

自分はセカンドオピニオンを利用して、信頼できる医師に巡り合うことができました。おかげさまで服薬は最低限で、寛解に近い状態を保つことができています。といってもいつ再発するか分からないので、兆候が現れたらすぐ対処できるようにしているつもりですが。。

 

家族の理解も得られていますし、自分は恵まれた環境にいるなあと思います。しかし、一方で、基本的にクローズです。やはり「偏見」が怖いんですよね。堂々と「自分はこういう障害を持っている」と言える人がすごいなあと感じます。人の目を怖がっている自分がいるんですよね。

 

そんな気持ちに駆られたとき、バリバラ観ると元気が出ます。あのスタジオの空気、一体どれだけ穏やかなんだろうか・・・。

 

このブログを観ている人はきっと福祉に関心がおありの方だと推察します。ぜひ日曜夜7時、Eテレ「バリバラ」観てみてください。面白いですよ〜。

もう一つ、月曜から木曜、夜8時からEテレでやっている「ハートネットTV」もオススメです。観たことのない人は是非!

 

最後に、バリバラHPから、番組出演者の玉木さんの言葉を引用。

 

 

「この問題は社会に全部つながってる」
今回は決して精神科病院だけが悪い、ということではなくて。知的障害などのひとでも地域で受け入れられないから結果的にそこに入院する、と。でも本来は地域で生活できる仕組みや環境を作っていくべきやろ? それがないとこの問題は変わらない。例えば、いまだに知的障害や精神障害のひとのグループホームを作るときに地域の反対があるのは事実やし。この問題は障害のあるひとだけじゃなくて社会に全部つながってる。誰もがいつ認知症になるかわからんやん? みんな自分の身になって考えることが大切やと思う。

(【バリバラジャーナル】見え始めた精神医療の実態)

 

 

 

----

自分の考察は、当たらずとも遠からず?

 

 

 

 

「障がい者施設が提供する製品・サービス」

先日、工賃向上計画に関する研修会に参加してきました。

廃材を利用したヒット商品の話や、損益分岐点といった経営戦略に関わる話など、たくさんのトピックを扱いましたが、講師の方が一貫して強調されていたのは「利用者さんのための計画づくり」ということ。

 

商品が売れる→施設が潤う「ではない」のがミソです。

 

一般企業であれば、商品が売れる→会社の利益になると単純ですが、福祉事業所の場合は少々特殊です。

お金の動き、大きく分けて2つあります。

 

1つは施設収入。例えば、施設で作った商品が売れた場合の収入って感じです。ここで

得られた収入は、そのまま「利用者さんの工賃」につながります。今回参加した研修では、この工賃を上げるために様々なヒントをくれた、と。それらをもとに工賃向上をベースとした5カ年計画を各事業所で作成するよう呼びかけているわけです。これが「工賃向上計画」です。

 

そしてもう1つは事業収入。例えば、「工賃向上計画」を作成し、ある一定の工賃月額を実績として残すと、「目標工賃達成加算」と呼ばれる加算を得ることができます。これ以外にも事業所の提供するサービスに応じて、それぞれ「欠席時対応加算」「送迎加算」などがあり、毎月、役所に加算額を請求することができます。この請求によって得られたお金は「職員の給与」につながります。

 

言い換えると、施設収入でいえば、どれだけ製品のクオリティを上げて売り上げを伸ばしたところで職員の給与には全然響かない・・・ということです。

 

 

。。。要するに。何を言いたいかというとですね。

「利用者さんのためにどれだけ尽くせるか」によって、事業所って大きく変わるんだということです。

職員の給与の出処は税金なので、半分公務員みたいなところはありますが、やってることはかなり一般企業に近いと思います。ただ、売り上げ伸ばすために必死になったところで自分の給与には響かない。じゃあどこにモチベーションを持っていけばいいのか?

事業所を利用してくれている利用者さんに少しでも高いお金をお渡しする!そして良い生活を営んでいただく!そこにあるわけです。

 

 

ここまで語ればピンとくる人はピンときてると思いますが、一応・・・

 

僕が所属する障がい者支援施設は、障がい者の「就労」に関わる施設です。

 

就労に関わる施設は大きく分けて「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」「就労移行支援」の3つがありますが、その中でも当施設は就労Bと就労移行の多機能型事業所となっています。

 

そして、就労Bの場合は、施設を利用する利用者さんと事業所は雇用契約を結ばないため、最低賃金を支払う義務はありません。

利用者さんにお渡しする給料(=工賃)は、事業所の施設収入によって変わります。

 

全国のB型施設の平均工賃は月20000円を割っているのが現状です。障害年金と合わせても、自立した生活を営むことは果たしてできるの?という額。利用者さんが一社会人として社会でのびのび生活していただくためにも、事業所の製品づくりやら経営戦略やらしっかり頑張らないといけないわけです。

 

・・・そういうわけで、工賃向上計画を立てるのは大事だよ!って認識するための研修に参加したわけなのでした。

 

 

なんか色々説明文書いてるうちに疲れてきた。伝わる文章かける自信ないのでここいらで終わりにします。

2ヶ月ぶりくらいの更新がこんなんですみません・・・・。

 

 

「障がいを持つぼくが障がいを持つ人たちを支援する」

2016年、神奈川県相模原市で起きたあの痛ましい事件を思い出さない日はありません。

 

 

 

この仕事をしていると、嫌でも思い出します。

 

 

障がい者就労支援施設で支援者として勤務している僕にとって、興味が起きないわけがない。

 

 

 

 

その一方で、「支援者ではない」僕にとっても看過できない事件。

 

 

 

 

僕は、大学生時代に双極性障害Ⅰ型を発症し、精神病棟に入院した過去があります。

以後、毎日欠かさず服薬、定期的な通院もしています。

 

僕も障がい者です。

支援対象の利用者さんの中には、僕と同じ病気を抱えた人もいます。

 

 

自分の病気がキッカケで福祉の世界に興味を持ち、この分野へ。今年の4月から働いている、新米支援者です。ちなみに、病気については「ほぼクローズ」です。僕の持病について知っているのは施設長だけ。それ以外の方にはお話していません。

 

 

 

 

障がい者はいなくなればいいと思う」

 

 

冒頭の事件の容疑者はそう述べたそうで。

 

 

本当に、障がい者はいなくなればいいのか?

この世に障がい者がいるメリットって、本当にないのか?

 

そんなことないぞ!

このブログを通して、一人でも多くの人がそういう気持ちになってもらえたら嬉しいな。

 

このブログでは、僕の備忘録だったり、経験録だったり、考察録だったり、ありのままを綴っていくつもりです(更新頻度はきっと高くない)。

 僕自身も、ブログを通じて、いろいろな角度から「障がい」を考えたいと思います。

 

関心がおありの方、たまーに覗いて頂けると嬉しいです。