一障がい

「障がい」について色々書くブログ。

裁量労働制と障害者雇用

最近、裁量労働制の対象拡大に関する法案が全面削除される、とホットな話題が飛び交っています。

参考:

www.huffingtonpost.jp

 

この裁量労働制、ざっくり言えば、「労働の質さえ保証してくれれば8時間働いたってこととみなすよ」という制度です。いろんな労働制度※がありますが、これは成果報酬型の仕事をしている人々向けの制度だと思います。大学の研究職とか。

これを、課題解決型の仕事(「取引先のニーズを聴取し、当該ニーズに応じた新商品の企画立案・開発を行った上で、当該商品を販売する業務」)などにも適用しようというのが「裁量労働制の拡大」の意図するところだったようです。

 

※いろんな労働制度の例(ざっくり説明)

フレックス制度=「同じ8時間だったら出勤8時退勤5時でもいいし9時6時でもいいよ」

みなし残業=「残業したってことにして、残業時間に関わらず残業代を一律に払うよ」

 

本記事は、この裁量労働制と、障害者雇用普及の可能性についてちょっとだけ考察したものです。

 

障害者雇用は普及していない?

僕は、福祉従事者の観点から、裁量労働制の拡大に賛成です。

 

そもそも、政策の骨幹である「働き方改革」において、障害者雇用はあまり取り上げられません。なぜでしょう?生産性と関連しないと見られがちだからでしょうか。そんなことないのに・・・

ただ、前記事でお伝えしたように、精神障害者の雇用義務化だったり、法定雇用率の引き上げなど、障害者雇用を取り巻く環境は改善されているように「見えます」。

 

参考:

 

thkglbactloc.hatenablog.com

 

普及しているところはしています。でも、していないところはとことんしていません。

なぜか?上記障害者雇用関連の法改正は、「雇用する側」にとって魅力的な法改正とは言えないからです。「障害者の状況を良くするために、企業は採用努力をしなさい」というものだからです。企業側が「そんなこと言っても、有能な人材が欲しいんだよ〜」「精神障害なんて良くわからないよ〜」「仕事休まれると困るよ〜」と思うのは当然なわけで、雇った後のフォローのことを考えると、依然厳しいです。

それを解決するために、国は「ジョブコーチっていう制度作ったよ〜」「企業内に障害者専門のサポーター配置すると良いことあるよ〜」と、色々考えますが、企業側は「雇う金ないわっ」となります。

そう、障害者雇用(とりわけ知的・精神・発達障害)は、「企業内サポーターありき」なんです。だから、サポーターがいるところでは普及していますし、いないところではとことんしていないんです。

 

裁量労働制精神障害者雇用の親和性

裁量労働制は、8時間働かなくても、8時間分の労働の質さえ保証してくれれば、8時間働いたとみなすよ〜、という制度です。そのために、会社への出勤、退勤も、ケースによっては必要ありません。

これが、精神障害者の雇用において大変有効な点なのです。

 

前記事で、精神障害者の職場定着率の悪さを指摘しました。

また、退職理由として、「職場の人間関係」が大きな位置を占めているというアンケート結果があります。

参考:

www.gp-sri.jp

 

会社に行かなくても、働いているとみなされる____

例えば、

Xさんは、A社に雇用されることが決定。裁量労働制による雇用契約を結ぶ。今まで通い続けていたB福祉事業所に出勤し、福祉職員のサポートを受けながらA社の業務を行う。A社は、雇用契約に基づいた給料をXさんに支払うと共に、B福祉事業所にサポート委託費を支払う。B福祉事業所はXさんの特性に応じ、必要な支援を行う。

 

例えば、

Yさんは、引きこもり経験あり、人と接するのが極端に苦手。C社に雇用されることが決定。裁量労働制による雇用契約を結ぶ。基本的にはSkypeやチャットツールを通じたミーティングなどで報告・連絡・相談を行う。イラスト作成を主な業務として、様々な社内掲示物を作成する。

 

インターネットの普及により、在宅ワークや、サテライトオフィスも発達してきました。上記の例はあくまで僕の考える「理想」ですが、こういった「働き方改革」もあっていいんじゃないかなあ、と思う次第なわけであります。。

職場定着支援???

お久しぶりです。

ずっと書いてませんでした!!ごめんなさい。

書くネタはたくさんありました。本当にたくさんあっていつも書きたいと思うことばかりなんですが、書けませんでした。

理由はいくつかありますが、その一つに、現在社会福祉士の受験資格取得のための通信学校に通っていること、があります。

 

受験資格取得のために学校に通う??

僕は、社会福祉士の資格を取りたいと思っています。でも、社会福祉士の資格は、保育士などと同じように、ある程度学歴だったり、実務経験だったりを積んでないと取れないんですね。で、そのために今学歴を得ようと必死こいてるわけです。常勤フルタイムで働きながら通っているから、これがキツイんだな〜また。

通信学校なので、ほとんど学校には通いません。レポート提出がメインです。今書こうと思ってパソコン立ち上げたんですがいつのまにか日本の研究.comにハマってました。「無知の知」を科学しててすごい!!!!研究って面白い!!

参考:

【プレスリリース】「無知の知」を生み出す脳の仕組みを解明! ~ 前頭葉の先端部が過去に経験していない出来事への確信度の評価を司る ~ | 日本の研究.com

 

って話がずれました。さーせん

 

最近

・・・とまあそういうわけでここ最近は勤勉サラリーマンやってました。

職場も、いよいよ新米職員とは呼べない立ち位置になってきており、仕事が充実しているとともに責任も増しております。

 

メンバーさんからの苦情も何度か経験し、つど凹んではメンバーさんのふとした時の「ありがとう」に救われモチベーションが回復し、、、のような毎日です。

そして日々共に仕事をする「ビジネスパートナー」として、成長していっているメンバーさんが頼もしくもあり、そういったメンバーさんが就職する(事業所を卒業する)となると、嬉しくも悲しくも感じ、去り際に「ありがとうございました」と言われ、もう「地球に生まれてよかった!!!」状態になるわけです。

この仕事の醍醐味です。

 

法律のお話

今までは、事業所を卒業して新天地で頑張ります!となればその後フォローアップの義務はありませんでした。就労移行支援事業所の場合、「職場定着支援加算」があるため、何度か訪問にいって就職した後ちゃんと仕事についていけてるか、見に行くこともあります。が、あくまで加算なので、義務ではありませんでした。

 

2018年度から、大きく障害福祉を取り巻く法体制が変わります。精神障害者の雇用義務化、法定雇用率のアップ(2.0%→2.2%)、サービス報酬の見直し、第5次障害福祉計画の実施などなど・・・

その大きな障害福祉大改革、気になる項目がありました。

 

「就労定着支援サービス」の実施

 

今まで、就労系障害福祉サービスは大きく分けて3つでした。

就労継続支援A型

就労継続支援B型

就労移行支援

これに、「就労定着支援」が加わるとのことです。

その背景には、精神障害者の雇用定着率の悪さがあります。

参考:

syougaisya-koyou.com

 

まだ詳しいことが確定しておらず、厚生労働省も方向性は打ち出しているものの、サービス報酬もどうなるかまだわかりません(早くしないと現場は動けないよ・・・)。どうなるか、今関心のあることの一つです。

 

 

 

というか

 

早くレポート書かないと。そろそろ切り替えて勉強頑張ります。

 

ではまた〜〜!!気が向いたら更新しますね。

 

若手福祉職員のあり方

ずいぶん久しぶりになってしまいました。

 

さて今日は、うちの事業所で購読しています、障害者福祉を専門に扱う月刊誌「さぽーと」を読んでいてのこと。

 

この雑誌、障害者福祉を学ぶ上では大変勉強になる月刊誌です。回覧で回ってきますが、毎回熟読しています。毎月のテーマ、例えば「相談支援の今後」「意思決定支援」などについて、有識者の見解を綴っております。

 

それ以外にも、若手職員の声や、福祉政策について意見が交わされるコーナーなどなど、読みやすく、興味深いコーナーも点在していますが、「集え!若職人」のコーナーを読んでいて思ったことを今日は書きます。

 

 

 

 

この「集え!若職人」ですが、金太郎飴みたいな若手職員ばかりで、いかにも真面目くんがそれらしく答えたインタビューばかりで毎回残念に思います。

 

 

「利用者さんに質の良いサービスを〜〜」

「保護者さんにも理解していただけるよう〜〜」

「先輩職員を見習って〜〜〜」

 

 

そんな当たり前のことを毎月毎月掲載して、同じ若手職員としては何の参考にもなりません。だってそんなの分かりきっているもの。

 

若手職員に求められている姿勢は、「右に倣え」なのでしょうか?

 

もちろん自分も「右に倣え」することがあります。それはあくまで自分の「提案」を通りやすくするため、信頼を築く必要があるからです。右に倣えする一方で、改善提案書書いたりしてます。そして、小さいところから変えていこうという意識で仕事しています。だって福祉業界ってIT化とか、製品製作工程とか、あらゆる点ですごく遅れているんだもの。真心込めた製品だったら売れるという時代はもうとっくに終わっていて、利用者さんの工賃向上のためには、消費者ニーズを加味した製品価値や、製造工程における生産性を高める努力が必要だと思うんです。

 

 

 

現場がチンタラやっている間に、法改正は3年に一回のペースで行われます。これも自分としては大きなニュースだと思っています。A型が淘汰されていく中、生き残れる就労A型施設はどんな方策が必要?今、企業ばりの経営能力が就労支援施設で求められています。

 

 

 

改めて。若手職員に求められる姿勢は、「右に倣え」なのでしょうか?

 

経営のことは施設長や事務員だけが考えればいい話なのか?

 

現場職員は目の前の利用者さんのサービスの質向上だけ考えればいいのか?

 

福祉職員キャリアパス対応初任者研修で聞いた、印象に残っている初任者の「指針」があります。

 

「バランスのとれた職員」を目指す

 

 

「バランス」って何でしょう???

 

「精神医療の実態」〜精神病棟での実体験とバリバラの感想について〜

約3ヶ月ぶりの更新。すみません(誰に対して?)。

 

今日は、自分の入院時代のこと、そして先ほどまで観ていた Eテレ「バリバラ」を観ていて、感じたことについて綴りたいと思います。

 

 

 

精神病棟に入院していたことがあります

 

自分が双極性障害の当事者であることは過去記事に書いた通りです。

 

thkglbactloc.hatenablog.com

 

 

自分の場合は躁エピソードからの発症でした。うつエピソードからだと投薬に間違いが生じてしまっていた場合もありますし、分かりやすい躁状態でよかったなあと思っています。 

 

で、躁状態が激しかったため医療保護入院となりました。即、隔離病棟行きでした。夜中に無茶苦茶騒ぐ人がいたり、いきなり歌い出す人がいたり、様々でした。

 

病状が落ち着いた頃には隔離病棟から出て、他の患者さんと接触できる病棟に。そこには宇宙と交信している人がいたり、拒食症の人がいたり、鬱で自分の部屋から出ない人がいたり、病院食全部捨ててカップラーメンを夜中こっそり食べている人がいたり。。そこも様々な人がいました。

 

かくいう自分はというと、元々の人に興味があったりコミュ力がある方だということもあり(?)、自分の全パラメータが人と話す能力に振り切っていて、凄い勢いで多弁だったかと思います。。宇宙と交信している人には「いやでも俺の宇宙はこう言っている」とか議論かわしたり、拒食症の人は高校生だったので勉強教えていたり、病院食捨てる人に説教垂れたり。一体当時の自分は何様でしょうか。ええ、無様です。

 

 

まあそんな日常が1ヶ月くらい経ってからでしょうか。退院する運びになりまして、無事退院できました。退院後は極度のうつ状態に陥り、半年くらい死にたくなってましたが、その頃の話はまた別の機会にでも。。。

 

 

バリバラの投げかけた問題提起は、どこに向いているのか

 

今日放送されたバリバラでは、日本の精神病棟は他先進国に比べ①圧倒的に患者数が多い点、そして②長期入院患者も多い点を問題提起として取り上げていました。

確かに自分が入院していた病棟にも、何十年と入院している方がいました。

 

人権の観点から言えば、これは確かに問題かもしれませんね。

番組中でも、医師の方が「ほとんどの方が入院治療は必要ない」と仰っていました。にも関わらず、なぜ入院せざるを得ないのか?

 

「入院していれば安心だ」「社会に出すことに不安がある」と保護者が考えていること

 

地域の受け皿が少ないこと

 

が、番組で「ほのめかされて」いました。蛇足ですが、この番組はつくづくタブーに切り込んでいるなと思う。前者の理由については、特に・・・。よく放送できたなあと。

 

障害者支援事業所に勤めていると、病院関係者と接する機会もあります。退院したての方を受け入れることもあります。

 

地域の受け皿が少ないことについては、まさにその通りで、自分の住む地域でも事業所の数が足りていません。それどころか、グループホームも少なくて、日中活動はおろか、住む場所さえ選べないという劣悪環境です。退院したくてもできないのは、病院のせいではなく、社会資源の少ない地域のせいなんじゃないでしょうか。

 

 

今日の放送を観た方なら分かっていただけるかと思いますが、精神病棟に入院している患者数が多いこと、長期入院患者が多いことは、精神医療の遅れからでは決してありません。病院は、退院させたいと思っている、けど地域の受け皿、あるいは家族の理解が得られないために退院させられないんです。

バリバラの今回の問題提起は、医療の現場に向いているのではありません、地域、そして家族に向いていたと僕は考えます。

 

まあ、とりあえずバリバラを観ましょう

 

精神医療の現場は、とかく患者を薬漬けにしているとか言って、医師が攻撃を受けやすいなあと思うんですね。

自分はセカンドオピニオンを利用して、信頼できる医師に巡り合うことができました。おかげさまで服薬は最低限で、寛解に近い状態を保つことができています。といってもいつ再発するか分からないので、兆候が現れたらすぐ対処できるようにしているつもりですが。。

 

家族の理解も得られていますし、自分は恵まれた環境にいるなあと思います。しかし、一方で、基本的にクローズです。やはり「偏見」が怖いんですよね。堂々と「自分はこういう障害を持っている」と言える人がすごいなあと感じます。人の目を怖がっている自分がいるんですよね。

 

そんな気持ちに駆られたとき、バリバラ観ると元気が出ます。あのスタジオの空気、一体どれだけ穏やかなんだろうか・・・。

 

このブログを観ている人はきっと福祉に関心がおありの方だと推察します。ぜひ日曜夜7時、Eテレ「バリバラ」観てみてください。面白いですよ〜。

もう一つ、月曜から木曜、夜8時からEテレでやっている「ハートネットTV」もオススメです。観たことのない人は是非!

 

最後に、バリバラHPから、番組出演者の玉木さんの言葉を引用。

 

 

「この問題は社会に全部つながってる」
今回は決して精神科病院だけが悪い、ということではなくて。知的障害などのひとでも地域で受け入れられないから結果的にそこに入院する、と。でも本来は地域で生活できる仕組みや環境を作っていくべきやろ? それがないとこの問題は変わらない。例えば、いまだに知的障害や精神障害のひとのグループホームを作るときに地域の反対があるのは事実やし。この問題は障害のあるひとだけじゃなくて社会に全部つながってる。誰もがいつ認知症になるかわからんやん? みんな自分の身になって考えることが大切やと思う。

(【バリバラジャーナル】見え始めた精神医療の実態)

 

 

 

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自分の考察は、当たらずとも遠からず?

 

 

 

 

「障がい者施設が提供する製品・サービス」

先日、工賃向上計画に関する研修会に参加してきました。

廃材を利用したヒット商品の話や、損益分岐点といった経営戦略に関わる話など、たくさんのトピックを扱いましたが、講師の方が一貫して強調されていたのは「利用者さんのための計画づくり」ということ。

 

商品が売れる→施設が潤う「ではない」のがミソです。

 

一般企業であれば、商品が売れる→会社の利益になると単純ですが、福祉事業所の場合は少々特殊です。

お金の動き、大きく分けて2つあります。

 

1つは施設収入。例えば、施設で作った商品が売れた場合の収入って感じです。ここで

得られた収入は、そのまま「利用者さんの工賃」につながります。今回参加した研修では、この工賃を上げるために様々なヒントをくれた、と。それらをもとに工賃向上をベースとした5カ年計画を各事業所で作成するよう呼びかけているわけです。これが「工賃向上計画」です。

 

そしてもう1つは事業収入。例えば、「工賃向上計画」を作成し、ある一定の工賃月額を実績として残すと、「目標工賃達成加算」と呼ばれる加算を得ることができます。これ以外にも事業所の提供するサービスに応じて、それぞれ「欠席時対応加算」「送迎加算」などがあり、毎月、役所に加算額を請求することができます。この請求によって得られたお金は「職員の給与」につながります。

 

言い換えると、施設収入でいえば、どれだけ製品のクオリティを上げて売り上げを伸ばしたところで職員の給与には全然響かない・・・ということです。

 

 

。。。要するに。何を言いたいかというとですね。

「利用者さんのためにどれだけ尽くせるか」によって、事業所って大きく変わるんだということです。

職員の給与の出処は税金なので、半分公務員みたいなところはありますが、やってることはかなり一般企業に近いと思います。ただ、売り上げ伸ばすために必死になったところで自分の給与には響かない。じゃあどこにモチベーションを持っていけばいいのか?

事業所を利用してくれている利用者さんに少しでも高いお金をお渡しする!そして良い生活を営んでいただく!そこにあるわけです。

 

 

ここまで語ればピンとくる人はピンときてると思いますが、一応・・・

 

僕が所属する障がい者支援施設は、障がい者の「就労」に関わる施設です。

 

就労に関わる施設は大きく分けて「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」「就労移行支援」の3つがありますが、その中でも当施設は就労Bと就労移行の多機能型事業所となっています。

 

そして、就労Bの場合は、施設を利用する利用者さんと事業所は雇用契約を結ばないため、最低賃金を支払う義務はありません。

利用者さんにお渡しする給料(=工賃)は、事業所の施設収入によって変わります。

 

全国のB型施設の平均工賃は月20000円を割っているのが現状です。障害年金と合わせても、自立した生活を営むことは果たしてできるの?という額。利用者さんが一社会人として社会でのびのび生活していただくためにも、事業所の製品づくりやら経営戦略やらしっかり頑張らないといけないわけです。

 

・・・そういうわけで、工賃向上計画を立てるのは大事だよ!って認識するための研修に参加したわけなのでした。

 

 

なんか色々説明文書いてるうちに疲れてきた。伝わる文章かける自信ないのでここいらで終わりにします。

2ヶ月ぶりくらいの更新がこんなんですみません・・・・。

 

 

「障がいを持つぼくが障がいを持つ人たちを支援する」

2016年、神奈川県相模原市で起きたあの痛ましい事件を思い出さない日はありません。

 

 

 

この仕事をしていると、嫌でも思い出します。

 

 

障がい者就労支援施設で支援者として勤務している僕にとって、興味が起きないわけがない。

 

 

 

 

その一方で、「支援者ではない」僕にとっても看過できない事件。

 

 

 

 

僕は、大学生時代に双極性障害Ⅰ型を発症し、精神病棟に入院した過去があります。

以後、毎日欠かさず服薬、定期的な通院もしています。

 

僕も障がい者です。

支援対象の利用者さんの中には、僕と同じ病気を抱えた人もいます。

 

 

自分の病気がキッカケで福祉の世界に興味を持ち、この分野へ。今年の4月から働いている、新米支援者です。ちなみに、病気については「ほぼクローズ」です。僕の持病について知っているのは施設長だけ。それ以外の方にはお話していません。

 

 

 

 

障がい者はいなくなればいいと思う」

 

 

冒頭の事件の容疑者はそう述べたそうで。

 

 

本当に、障がい者はいなくなればいいのか?

この世に障がい者がいるメリットって、本当にないのか?

 

そんなことないぞ!

このブログを通して、一人でも多くの人がそういう気持ちになってもらえたら嬉しいな。

 

このブログでは、僕の備忘録だったり、経験録だったり、考察録だったり、ありのままを綴っていくつもりです(更新頻度はきっと高くない)。

 僕自身も、ブログを通じて、いろいろな角度から「障がい」を考えたいと思います。

 

関心がおありの方、たまーに覗いて頂けると嬉しいです。